第4問
性的な犯罪の被害
自分が性犯罪・性暴力に遭ったらどうしますか?
回答
一人で抱え込まず、どうか誰かに「話して」「助け」を求めてください。
もしかしたら話した相手が助けてくれないかもしれません。でもあきらめず、自分が信用している人に助けを求めてください。
解説
性的な犯罪の被害
「性犯罪・性暴力」について、考えたことはありますか。
女子、女性が大人の男性から被害を受ける犯罪と思っている人が多いのではないでしょうか。
ほかの犯罪被害と同じように性犯罪・性暴力も年齢や性別は関係ありません。子どもも大人も男子も女子も被害に遭う可能性があります。
知ってる人からの被害がほとんど
性犯罪被害者への調査※1 によると、知らない人から被害を受けた人は約11%です。
知人(先生や先輩や友人等)や、家族・親戚、アルバイト(職場)の人から被害を受けた人がほとんどです。
「知り合いだから」「家族だから」「自分より上の立場の人だから」と、被害について誰かに相談するのをためらってしまうこともあります。
また、相談することで誰かを悲しませたり、迷惑をかけてしまうんじゃないかと思ってしまう人もいます。
「逆らわなかったから」「いやと言わなかったから」と加害者は言うかもしれません。
でも加害者に抵抗できる人はほとんどいません。恐怖で身体が固まってしまい、声も出せない、逃げ出せない状態になります。
※1『2015 年警察庁発行犯罪被害者白書』から
性犯罪・性暴力被害とは
- 無理矢理他人に身体を触られる
- 無理矢理他人と身体を触れあわせることを命令される
- 無理矢理性的な行為を強要させられる
- 顔や身体にキスをされる
- 衣類や下着で覆われている部分等を写真に撮られる、触られる
- 撮影した写真等をSNS 等で拡散される、スマホやパソコンに画像・動画を保存される
- 怖い言葉や脅しを受けて服を脱ぐように言われる
他人は自分の身体に勝手に触る権利はありません。
自分の身体は自分だけのものです。他人がその権利を侵すことは犯罪行為です。