不同意ふどうい性交せいこう（監護かんご者しゃ性交せいこう）の被害ひがい

「不同意ふどうい」とは、「暴行ぼうこう」・「脅迫きょうはく」・「障害しょうがい」・「アルコール」・「薬物やくぶつ」・「フリーズ」・「虐待ぎゃくたい」・「立場たちばによる影響力えいきょうりょく」などで、同意どういしない意思いしを形成けいせいすること、表明ひょうめいすること、全まっとうすることが難むずかしい状態じょうたいのことを指さします。日本にほんでは、性交せいこう同意どうい年齢ねんれい（性的せいてき行為こういに対たいして同意どういする能力のうりょくがあるとみなされる年齢ねんれい）の下限かげんが「16歳さい未満みまん」です。16歳さい未満みまんの場合ばあいは同意どういの有無うむにかかわらず処罰しょばつ対象たいしょうとなります。
性犯罪せいはんざい・性暴力せいぼうりょく被害ひがいは性別せいべつに関係かんけいありません。男児だんじも女児じょじも男性だんせいも女性じょせいも被害者ひがいしゃです。こどももおとなも年齢ねんれいに関係かんけいなく被害ひがいにあう可能性かのうせいがあります。加害者かがいしゃは成人せいじん男性だんせいだけでなく、女性じょせいや女児じょじ、同級生どうきゅうせいの場合ばあいもあります。
性犯罪せいはんざい・性暴力せいぼうりょく被害ひがいにおいて、悪わるいのは加害者かがいしゃです。家族かぞく（親おや、義親ぎしん、配偶者はいぐうしゃ、兄弟きょうだい姉妹しまい、祖父母そふぼ、親族しんぞく、親族しんぞくの内縁ないえん者しゃ）であっても、身体しんたい、特とくにプライベートゾーン（服ふくを着きているところ）や顔かお（口くちなど）を触さわるのは性犯罪せいはんざい・性暴力せいぼうりょくになる可能性かのうせいが高たかい行為こういです。
また、低てい年齢ねんれいであればあるほど、自身じしんが性的せいてき対象たいしょうとなることの自覚じかくがなく、成人せいじんになってから「性犯罪せいはんざい被害ひがい」の被害者ひがいしゃであることを認識にんしきする方かたもいます。こどもの場合ばあい、社会的しゃかいてき地位ちいを利用りようした加害かがい行為こういが見みられるのが特徴とくちょうです。被害者ひがいしゃから見みて逆さからうことが困難こんなんな、保護者ほごしゃや先生せんせい、コーチ、先輩せんぱい等などからの加害かがい行為こういがあり、被害者ひがいしゃは「自分じぶんが逃にげなかったからだ」と自身じしんを責せめめてしまいます。
性せい虐待ぎゃくたいの場合ばあい、加害者かがいしゃである家族かぞく・親族しんぞく（きょうだいや祖父母そふぼ、叔父おじ伯父おじ叔母おば伯母おば、いとこ、親おやの内縁ないえん者しゃ、義親ぎしん）が「他たの家いえでも当あたり前まえにやっていることだ」と言いうことで、いやだと思おもう自分じぶんがおかしいと思おもってしまったり、家族かぞくの関係かんけいがこじれるのがいやで被害ひがいを打うち明あけられなかったり、幼少期ようしょうきから被害ひがいを受うけていることで自身じしんが被害ひがいを受うけていることが普通ふつうの状態じょうたいと認識にんしきし、打うち明あけられない場合ばあいもあります。