事件や事故の被害に遭ったご本人、ご遺族、ご家族、ごきょうだい、関係者等の方の犯罪の被害に起因する心身への影響は、被害者の年齢によって異なります。
被害者支援センターでは電話でのご相談ののち、必要に応じて面接等でお困り事をお聞きし、カウンセリング等の心理的支援の提供や心理教育、医療機関の紹介を行なっています。
※ここでご紹介しているのは一般的な反応です。すべての被害者の方が同様の影響が出るわけではありません。また被害による影響は被害者の方ひとりひとりによって異なります。被害にかかわる心身の影響からの回復する時期等はひとりひとり異なります。
●主な身体的反応
- ・不眠
- ・食欲不振や過食
- ・動悸や手足の震え
- ・発汗、発熱
- ・腹痛や頭痛
- ・だるさ
- ・過呼吸
- ・肩が凝る、常に身体に力が入っている
●主な精神的な反応
- ・事件のときの恐怖や不安が突然よみがえる
- ・事件の場面を思い出したくないのに思い出してしまう(フラッシュバック)
- ・事件を思い出させる事物を避ける、事件について話すことや考えることを避ける
- ・警戒心が過剰に強まる
- ・抑鬱状態
- ・自殺念慮
- ・集中力の低下
- ・イライラ
- ・情緒不安定
- ・感情麻痺
●主な行動の変化
- ・仕事や学校に行くことができない(外出が困難)
- ・友人や家族、恋人とのけんかが増える
- ・ゲームやスマホに没頭する
- ・アルコールや薬物に依存する
- ・自傷行為をする
●考え方の変化
- ・世界は危険だ
- ・他人は信用できない
- ・自分や弱く無力である、自分が悪い
- ・吐き気や嘔吐
- ・おもらし(幼児返り)
- ・胸の痛み
- ・息苦しさ
- ・気絶
- ・食欲減退
- ・むかつき
- ・下痢
- ・便秘
- ・アレルギーなどの持病の悪化
- ・偏頭痛
- ・腹痛
- ・保護者と常に一緒にいたがる
- ・外出や登校を渋る
- ・びくびく、おどおどする
- ・被害によって怒りを覚える
- ・自分を責める
- ・睡眠障害(夜中に起きる、暗い場所を怖がる等)
- ・事件前にできていたことができなくなる
- ・集中力が低下し、成績が下がる
- ・いらいらする
- ・危険行為や自傷行為を行なう
- ・孤立する
- ・何事もなかったかのようにふるまう
※ここでは概ね12、13歳から18歳を対象としています。
●思春期に多く見られる被害による身体的反応
- ・不眠や食欲低下
- ・動悸
- ・震え
- ・緊張性の発汗
- ・微熱
- ・身体の痛み
- ・便通異常
- ・アレルギー反応
●思春期に多く見られる被害による心理的反応
- ・不安や恐怖
- ・抑鬱
- ・イライラ感
- ・離人感
- ・解離
- ・感情麻痺
- ・疎外感
- ・情緒不安定
- ・退行
●思春期に多く見られる被害による行動的反応
- ・学校に行けない
- ・友人関係の悪化
- ・自傷行為
- ・暴力的行為
- ・薬物、アルコール等への依存
- ・夜遊びや家出、万引き等の問題行動
- ・性的問題行為、性非行
●思春期に多く見られる被害による認知面の反応
- ・他者に対する信頼の喪失
- ・自信の喪失
- ・自尊心の低下