犯罪被害者支援に関わる方々が一堂に会し、日本
被害者学会、犯罪被害救援基金及び警察庁の方々が
全国被害者支援ネットワークと共に主催となり、交
流を深めている「全国犯罪被害者支援フォーラム」は、
今年で23 回目を迎えて開催することができました。
これも、これまでの開催と同様に、被害者支援活動を
支え、協力してこられた皆様方の御支援、御協力によ
るものであり、改めて深く感謝申し上げます。
犯罪被害に遭われた方やご家族等が安心して気持ちを話せたり、聞いてもらえたりする場として「自助グループ」が大きな役割を果たしている。全国の被害者支援センターは、自らの組織の内外で「自助グループ」とかかわりを持ち、支援にも力を注いでいる。とはいえ自助グループの特性や可能性をしっかり踏まえ、的確に対応しているだろうか? 十年一日、惰性やマンネリに陥っていないかどうか。長年、専門家の立場から多くの自助グループとかかわり、被害者支援活動にも尽力しておられる大岡由佳さん(武庫川女子大学准教授)に、自助グループのありようや、支援センターと自助グループの関係、求められる方向などをうかがい、よりよいサポートへの課題を探った
設立20周年を迎え、新たな被害者支援活動の充実・発展を図るべく、全国被害者支援ネットワークの第3期3年計画の諸施策に取り組み、「目指す姿」の充実を図って参ります。引き続きご支援、ご協力をいただきますようお願いいたします。
大切な人との死別とは、人生を物語に例えると、ある章の途中で物語の中心人物を失い、喪失前後で物語に大きな矛盾が生じるため、その先の筋書きを大幅に変更せざるを得なくなってしまうことを意味します
急性期のトラウマ反応だけでなく、性犯罪被害者のほとんどに、長期の精神健康に悪影響をもたらす爪痕のような否定的認知が存在しています。羞恥心に加えて、なぜ被害を防げなかったのか、自分にも落ち度があったのではないかという無力感と自責感、自分はもう汚れてしまったという汚れ感など、自分自身への見方が否定的になると、自尊感情は低下し、自分に自信がもてず、対人関係にも支障が出てしまいます。