本年の全国犯罪被害者支援フォーラムは、日本被害者学会、犯罪被害救援基金、警察庁、全国被害者支援ネットワークが主催して準備を進め、全国から被害者支援センターや行政機関、警察等の関係者468名の参加を得て、盛会のうちに開催することができました。 当フォーラムには、秋篠宮同妃両殿下が御臨席されました。
平成23年9 月30日、「犯罪被害者支援の過去・現在・未来」をテーマに全国犯罪被害者支援フォーラム2011が開催された。この年は犯罪被害者給付金制度及び救援基金の発足から30年、民間の犯罪被害者支援が始まって20年という節目にあたり、このことを記念したプログラムが組まれた。内容は各機関・団体を代表しての挨拶、小講演、パネルディスカッションⅠ・Ⅱ、東日本大震災に伴う支援活動報告、基調講演1 ・2 などであった。各々の報告は記念すべき年に相応しい貴重な内容のものであった。
2011年3 月11日に発生した東日本大震災においては、全国被害者支援ネットワーク(以下、ネットワークと略称)の加盟団体により、被災者等(地震や津波などにより、生命・身体・財産上の被害を受けた者及びその遺族又は家族を指す)に対して、さまざまな支援活動が行なわれた。
損害賠償命令とは、刑事手続において、被告人に損害賠償を命ずる制度です。 従来、日本の裁判では、刑事と民事が区別されていましたが、平成19年に新設された制度です。
被害者等支援は、犯罪被害者等給付金という直接的経済支援から始まり、やがて専門的な精神面への支援に広がり、さらに広く国民の理解と共感の中で、被害者等が再び平穏な生活を取り戻すことができるよう、経済面、精神面、就労、就学、居住環境といった幅広くかつ途切れることのない支援の実現を目指して努力が行われています。