近年、子どもの性犯罪被害が増えているが、被害を受けた子どもへの支援はまだまだ不十分だ。「子どもへの性犯罪は許すことのできない重大犯罪で、その支援は最優先課題」(コーディネーター)だけに、被害児の回復と成長へ向け、支援センター、警察、学校、医療機関などがどう協力・連携して支援するのか、サポートの実情や今後の課題を焦点に議論が繰り広げられた。
犯罪被害によって親をなくした子の立場、子どもをなくした親の立場から4 名のパネリストが、それぞれ遭遇した事件に伴う苦痛や二次被害、自助グループ、今後の支援のあり方等を訴えた。
今回のフォーラムは、新たに創設された犯罪被害者支援表彰制度の第1 回表彰式を含む開会セレモニーと、「子どもの犯罪被害とその支援」を共通テーマにしたパネルディスカッションⅠ、Ⅱの3 部構成。
子どもの犯罪被害とその支援」をテーマに全国犯罪被害者支援フォーラム2012が開催されました。本年は、子供の犯罪被害について、とりわけ、親と子の立場の違いと、子供の性犯罪被害とその支援に焦点を当てたプログラムが組まれました。
裁判員裁判とは、殺人罪、傷害致死罪、強姦致死傷罪などの重大犯罪について、裁判官3 人のほかに一般の方から事件毎に選ばれた裁判員6 人が刑事裁判の審理に参加して、有罪か無罪か、有罪の場合にはどのような刑罰にするかを決める裁判制度のことです。