「犯罪被害者支援における連携のあり方」をテーマに開催しました。参加者は全国から被害者支援センター、行政機関、警察などの関係者、一般参加者ら420人にのぼりました。フォーラムには秋篠宮同妃両殿下が一昨年に続きご臨席され、第2部パネルディスカッション「犯罪被害者支援における連携と今後の展開」をご聴講されました。
被害者の多様な声に即応していくためには、関係諸機関・諸団体との緊密な連携、協力が欠かせなくなってきており、関係諸機関・諸団体の連携を深めることが大きな課題になってきています。そこで本年のフォーラムは、「犯罪被害者支援における連携のあり方」をテーマといたしました。
刑事裁判において被害者や被害者の遺族が行うことのできる意見陳述には、刑事訴訟法292条の2 の規定による「被害に関する心情等の意見陳述」と、刑事訴訟法316条の38の規定による「事実又は法律の適用に関する意見陳述」があります。
記者も、被害者の話を聞く職業のひとつだが、いかに接するのか、どのように社会に伝えるかは、最大の悩みのひとつである。 私は、たまたま被害者家族の話を聴かせてもらうようになり十数年たつ。一つひとつ驚き、教えられ、自分がいかに「わかってないか」痛感してきた歳月だといえる。
近年、海外のPTSD治療ガイドラインで推奨されている治療法は、薬物では抗うつ薬として知られる選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であり、心理療法では認知行動療法とEMDRです。中でも、認知行動療法としてのPE療法(プロロングド・エクスポージャー)は、大人のPTSDに対して最も多くの臨床試験で有効性を証明されてきた治療法です。