子どもが犯罪被害に遭ったり、家族が犯罪被害に巻き込まれたりしたとき、大人目線では分からない困難を子どもは抱える。そんな子どもが安心して暮らせる日常を取り戻すには様々な関係機関による支援、連携が不可欠。今回はきょうだいへの支援を中心に、パネリストの意見や架空事例を通じて「民間団体と関係機関の連携した支援の在り方」を検討した。
長崎県佐世保市女子児童殺害事件の被害者ご遺族。当時の思いやその後の状況などをインタビュー形式でお話しいただいた。
強盗殺人事件の被害者ご遺族。事件から約7 年半、松井さんはご自分の体験を振り返りながら「犯罪被害者・遺族の存在」が社会的に軽視され、ないがしろにされている現状を鋭く告発された
岡山県岡山市在住。2011年9月、加藤さんの長女みささん(当
時27 歳)は元同僚の男に殺害されました。加害者は裁判
員裁判で死刑判決が言い渡され、死刑が確定(17年7月執
行)しました。事件で最愛の娘を奪われた裕司さんは、行
方不明から遺体との対面、被害者参加制度を利用した裁判
員裁判、死刑判決から刑の執行に至るご自身の体験や心
情、そして同じ境遇の犯罪被害者を支える活動に取り組む
現在のお気持ちまで、ありし日のみささんの写真や事件を伝
える新聞記事の画像とともに話されました。
国家的な損害回復システムと加害者による損害回復システムとを一体化させ、実体法上および手続法上の整備を行い、体系的な「犯罪被害賠償法」を制定することが基本的に望ましく、「サムの息子法」なども、この「犯罪被害賠償法」全体の中で位置づけられなければならないだろう。