各被害者支援センターが開設していない平日の夜間と休日の電話相談に全国ネットワークが対応する「犯罪被害者等電話サポートセンター」を運用することとし、首都圏の被害者支援センターの支援を受けながら準備を進め、平成30 年4月1日に開設する運びとなりました。このサポートセンターの活動は、全国の被害者支援センターが活動困難な時間帯に後方から支援する活動であり、サポートセンターの運用が円滑に進めば、「いつでも求める支援が受けられる活動」の実現に近づくことができるものと考えています。
全国被害者支援ネットワークでは、平成28年4月~平成31年3月までの3年間の中期活動計画として、「第3期3年計画」を策定しました。平成28年度から3年間、全国の被害者支援センターとの連携をより強めながら、この中期計画に沿って、目指す姿を実現するための条件整備の充実・強化を進めていきます。
ネットワークの仕事の第一は、犯罪被害者を支援していくことの大切さを公にし、現実に各都道府県でそうした活動がなされている、ということの広報だと考えます。
世間の周知を高めれば、新たな社会の協力を得ることができるだろう。ネットワークの主導すべき大事な分野ではないだろうか。
児童生徒や学生らに、犯罪被害者や家族の方々らの思いを伝え、被害者支援の心を育む取り組みが教育現場に広がりつつある。わが子や肉親を奪われた遺族らが語る被害者の心情や現状は、次代を担う若い世代に大きなインパクトを与え、理解と共感を生み出しているだけに、その輪の一層の広がりが期待される。