性犯罪被害者は女性であると、つい思い込んでしまう。今も多くの方々には、そのような傾向があるのではないかと思います。最近マスコミ等でも報道されました、とある芸能プロダクションの事件で、男性に対する性加害問題が、かなり多くの方に認識されるようになりました。それでも男性の性被害についての認識が幅広く世の中に知れ渡ったとまでは、いえないのではないかと思います。男性の性被害者も女性の性被害者同様、長期的支援が必要になる重篤な被害を受けられる方も決して少なくありません。
フォーラムの内容について今回のテーマは「男児・男性の性暴力被害」とされています。わざわざ「男児 」という表現を入れたのは、特に子供(児童)に対する性暴力被害について、被害の深刻さ、被害者意識の希薄さ、救済の困難さが顕著であり、その対策に被害者支援の担当者は苦慮しているという現状を何とか打開したいという願いからです。
全国被害者支援ネットワーク中期計画「第5期5年計画」の現状と課題、今後の取組について紹介。
支援センターは多機関と連携協働していくこと
を求められています。支援センターの社会的意義や関
係機関も含めた双方の果たす役割を共通理解した上で、
活動していく基盤が不可欠です。その上で、顔が見える
関係を築いていくこと、関係機関を取りまとめていくリ
ーダーシップ力やコーディネート力も求められます。
今年(平成28年)4月にスタートした第3次犯罪被害者等基本計画で「支援等の体制整備への取組」の新たな充実強化がうたわれているのを受け、今後の被害者支援の方向性や具体的な施策、取組について政府、地方自治体、支援センターからのパネリストが未来志向の議論を行った。