いまなお悪質で危険な交通犯罪による重大事故が相次ぎ、悲惨な被害者が生み出されている現状を前に、被害者・遺族の心情や実態を踏まえつつ、支援の課題をあらためて討議することがねらいだった。
クラシックバレエの練習からの帰り道、突然の雨で迎えに来た母の車に乗り込んだ直後、前方から乗用車が激突。石黒さんはフロントガラスを顔で突き破り、反動で車内へ戻された。救急搬送先の病院で顔面を540針、口の中を260針も縫う7時間の大手術。かろうじて一命を取りとめたが、両眼網膜剥離で失明、両耳は難聴、顔面は粉砕骨折、さらに記憶喪失、言葉も失っていた。誰もが石黒さんの前途を悲観したが、ただ一人、石黒さんの母だけは諦めなかった。
全国被害者支援ネットワークは日本被害者学会、犯罪被害救援基金、警察庁との共催により「全国犯罪被害者支援フォーラム2015」を10月2日(金)午後1時から東京都港区のヤクルトホールで開催しました。第20回目の今フォーラムには秋篠宮同妃両殿下がご臨席になり、全国の被害者支援センター、行政機関、警察などの関係者に一般の方も含め約500人が参加。秋篠宮殿下からおことばを賜りました。
今日の犯罪被害者支援の発展に大きく寄与してきた本フォーラムは、平成8年11月5日に財団法人犯罪被害救援基金、日本犯罪被害者学会、東京医科歯科大学犯罪被害者相談室の三者により第1回大会が開催されてから20回を迎え記念すべき大会となりました。
国家的な損害回復システムと加害者による損害回復システムとを一体化させ、実体法上および手続法上の整備を行い、体系的な「犯罪被害賠償法」を制定することが基本的に望ましく、「サムの息子法」なども、この「犯罪被害賠償法」全体の中で位置づけられなければならないだろう。