大切な人との死別とは、人生を物語に例えると、ある章の途中で物語の中心人物を失い、喪失前後で物語に大きな矛盾が生じるため、その先の筋書きを大幅に変更せざるを得なくなってしまうことを意味します
急性期のトラウマ反応だけでなく、性犯罪被害者のほとんどに、長期の精神健康に悪影響をもたらす爪痕のような否定的認知が存在しています。羞恥心に加えて、なぜ被害を防げなかったのか、自分にも落ち度があったのではないかという無力感と自責感、自分はもう汚れてしまったという汚れ感など、自分自身への見方が否定的になると、自尊感情は低下し、自分に自信がもてず、対人関係にも支障が出てしまいます。
警察庁は、「犯罪被害給付制度」のあり方を検討してきた警察庁有識者会議の提言を受け、平成30 年4月(予定)に、制度改正を実施予定です。今回の制度改正は1981 年の制度開始以来の大幅な改正となります。今号の特集記事では、警察庁犯罪被害者支援室の御協力のもと、今回の改正に関する改正箇所や要点等をわかりやすく紹介
各被害者支援センターが開設していない平日の夜間と休日の電話相談に全国ネットワークが対応する「犯罪被害者等電話サポートセンター」を運用することとし、首都圏の被害者支援センターの支援を受けながら準備を進め、平成30 年4月1日に開設する運びとなりました。このサポートセンターの活動は、全国の被害者支援センターが活動困難な時間帯に後方から支援する活動であり、サポートセンターの運用が円滑に進めば、「いつでも求める支援が受けられる活動」の実現に近づくことができるものと考えています。
パネルディスカッションでは、コーディネーターの熊谷さんが犯罪被害相談の中で性犯罪被害の割合が年々高まっている状況について「社会の偏見が少なくなり、被害申告がしやすくなったことで被害者が声をあげられるようになった」と評価しつつ、「被害者の信頼をさらに高めるためには関係機関の連携がますます重要になる」として、性犯罪被害者支援に携わっている3人のパネリストに現状や課題、今後の展望などを問いかけた。