被害者の権利や保護が改めて注目されるようになり、被害者の刑事手続への参加やそれを通じての被害の回復が重視され始めた。その動きのなかで、本来の刑事法と民事法の領域の境界線が少しずつ曖昧になってきている。 台湾にも、このような傾向が見受けられる。 その傾向がもっとも顕著に見られるのは、起訴猶予と執行猶予に関する規定である。