犯罪被害にあうと・・・(被害者を見舞うさまざまな困難や悩み)
犯罪被害にあうと
犯罪被害に遭うのは大変つらく悲しいことです。突然のことに心も体も対応出来ません。そこでも、行政窓口や警察、裁判所で複雑な手続きに関わらなくてはいけなかったり、転居を余儀なくされたり、仕事を辞めざるをえなくなったり、経済的負担も追ったりと様々なかたちで苦しめられます。
多くの人々は犯罪被害に遭遇することを考えたり、想定したりすることはありません。犯罪被害に遭うとはどういうことでしょう。犯罪被害の発生から直面する事態を簡単に事例紹介しています。
- 生活に関する困難や悩み
- 経済的な困難や悩み
- 精神的な困難や悩み
- 刑事制度等に関する困難や悩み
二次(的)被害について
犯罪被害者は、生命・身体・財産などに対する直接の被害(一次被害)だけでなく、その後に発生する二次(的)被害に苦しめられることが少なくありません。
二次(的)被害には、捜査機関、司法機関での事情聴取や医療機関での受診時などに被害の様子を何度も説明させられたり、その際、心ない言葉や態度で対応されたりした場合や、マスコミの取材や誤報、近所や職場などでの噂や好奇の目などによって起こります。
また、被害に遭ったことによる精神的な苦痛から休職や失職に追い込まれたり、被害をめぐる家族間の不和や罪責感が家庭崩壊につながる事例なども二次(的)被害の一種です。犯罪は今まで経験したことのない強いショックと数々の苦痛を与えます。傷ついた心は周りの人から励ますつもりで発せられた言葉にも深く傷つくということさえよくあります。